■ボケる!ボケる!トップレベル大口径標準レンズ
皆さん、こんにちは。随分と肌寒くなってきましたね。そろそろ月見をしながらウイスキーを飲みたくなる季節になってきました。また山崎蒸留所に行って飲み比べをしたいな~。
さて今回レビューするのは、シグマの貴重なミラーレス用レンズの30mm F1.4 DC DNです。
SONY EマウントはAPS-C専用のレンズがかなり厳選されてラインナップされており、味のある高性能なレンズは確かにあるのですが画角までは微妙に抑えきれてなかったりするのです。
そこでこの度はシグマ社製のレンズをチョイスしました。このレンズはF1.4と明るいレンズで、私の愛用しているSEL24F18Zより一段明るいレンズになっています。(一段明るい=2倍明るい)
単焦点はズームレンズより簡素なレンズ構成で済むため、比較的明るく綺麗なボケをもっているレンズが多く、ボケを使って被写体を際立たせる用途に使われる場合が多いです。
そのような用途ではこちらのF1.4という明るいレンズは写真の表現力を広げてくれるため、おすすめのレンズです。
下の写真はF1.4~F8までの比較写真です。
<F1.4> <F2>
<F2.8> <F4>
<F5.6> <F8>
こう比較してみるとF1.4のボケはかなりの破壊力を秘めていることがわかります。ボケの素性も普通に良いし、絞れば解像度も非常に高いため、レンズ自体の描写力はかなりものです。
■絶妙の画角!換算45mm
SONY Eマウントは手ごろで明るい純正のAPS-C専用の標準レンズが欠如しています。単焦点だとSEL35F18とズームレンズだとSEL1670Zだけです。どちらもお高いです。一般的には標準レンズというと50mm前後の焦点距離で人によっては35mmの場合もあって非常に奥深い世界でもあるのです。標準レンズは人の目で見たパース感覚に近く没入感が高くなる特性があります。つまり標準画角の選定は写真家を目指すものにとって、自分の感性を示す絶好の機会なんですね。一眼を持つ殆どの方は、キットレンズとして標準ズームレンズを触られた事があると思います。皆さんは見た目自然に感じる画角は何mmでしょうか。換算35mm? 50mm? 私は45mm付近でした。
実際、Wikipediaによると標準画角が50mm付近と言われる所説が色々書かれていますが、所詮生き物が感じる事など数値化も基準化も正確にできるわけありません。例えば駅のホームでバッタリと小学校の同級生と出会った・・・といった場面の自分の視覚を思い出して、しっくり来る画角が標準画角と定義される画角です。SEL35F18(換算52.5mm)はちょっと画角が狭すぎますね。私の標準レンズはシグマ 30mm F1.4 DC DNで決まりです。君に決めた!
ちなみに私の愛するSEL24F18Zとの大きさ比較です。
径はSEL24F18Zの49mm と比べると52mmと若干大きくいのですが、全長はそれほど変わりません。
全然許せる範囲ですね。
恒例の保護フィルターはKenkoのMC PROTECTOR NEOです。特に不可もなく可もなく。良い保護フィルターだと思います。
■まとめ
近接撮影時はソニー純正と比べて若干AFが合いにくいかなーと思います。AF音は微かにしますのでビデオ撮影時は注意ですね。私は動画撮影時H4N PROで別撮りするので何も問題ありませんが。これで私の単焦点レンズラインナップはメジャーな画角を押さえました。
標準広角・・・SONY SEL24F18Z
標準 ・・・SIGMA 30mm F1.4 DC DN
中望遠 ・・・SONY SEL50F18
基本的にAPS-C Eマウントは単焦点専門で、ズームはAマウント α77がカバーしてくれます。
超広角・・・SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM
標準 ・・・SONY SAL1650
望遠 ・・・SONY SAL55300
貧乏性なので安物レンズで揃えていますが、描写には十分満足しています。
この際なのでお気に入りの標準付近単焦点で記念撮影しました。
左から順に焦点距離が伸びていきます。デジタル対応レンズ3本+MINOLTAオールドレンズ4本
オールドレンズはまだEマウント フルサイズが登場していない時に、中古レンズ店でジャンクレンズを漁りまくってかき集めたものです。東京出張のたびに中野のフジヤカメラで。
オールドレンズは解像度は甘くも、味のある描写で大のお気に入りです。基本的に古い設計、コーティングのMCレンズで集めています。ちなみに盛大にフレアがゴーストが入ります。またその雰囲気がノスタルジーを感じさせるのです。
<MINOLTA MC W.ROKKOR 28mm F3.5>
状態も良く、若干暗めですが自然な画角。
発色が良く。歪曲もほとんど見られない、安心設計のレンズです。
ちなみに容赦なくゴーストがでますが、それがまたこのレンズの味です。
<MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm F1.4>
APS-Cだと中望遠、F1.4の大口径レンズです。
オールドレンズ内で一番の主力。少し絞れば侮れない解像力。
発色が良く。自然なボケのうるささ(?)もいい感じです。
<MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F2>
前球の状態は悪く、絞りのバネは馬鹿になっているので瞳孔開きっぱなしのかわいいやつ。唯一の救いはカビが生えていない所。フルメタル製でとっても重くて頑丈です。50年以上も前のレンズで、私の手持ちオールドレンズ最長老でもあります。
絞り羽根は八枚あり、ボケもうるさくないのが特徴。ただ日中の開放はフレアでまくりでコントラスト落ちまくりです。
<MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.7>
こちらも絞り羽根8枚です。
状態はかなり良く。柔らかくボケてくれます。
ジャンクレンズの山からかき分けて必死に探して見つけた逸品です。
ROKKORは現在でも生き残っているZEISSに並ぶとも称されるとか称されないとか、兎に角MINOLTA渾身のレンズ軍です。緑のROKKOR、最高です。作例がお見せできない(EXIFが残らないので・・・)のが、なんとも残念ですが、他のブログとご覧になって興味があれば、ぜひオールドレンズの世界に足を踏み入れてみてはどうでしょうか。
今回の記事が皆様のカメラ愛を刺激できれば幸いでございます。